株式情報発信blog〜略してカブログ〜

石田 将彦が発信する、株式情報のブログです。(投資顧問業ではございません。お間違いないようにお願いします。) 投資は自己責任です。本ブログの情報によって生じた損害の一切の責任は負えませんのでご了承ください。
日経225日経平均
香港ハンセン香港ハンセン
NYダウNYダウ
為替(ドル円)為替(ドル円)


東京原油東京原油
東京金東京金


Google

2007年07月20日

村上裁判:結局は利益至上主義を罰したかっただけでは?

久々に読み応えのある、いい記事を見つけましたので、転載します。
少々長いですが、是非読んでみて下さい。

個人的には「利益至上主義」は良くないと思いますが、資本主義である以上ある程度仕方のないことです。

古き良き日本の道義的(儒教的)精神が失われたとも言えるでしょう。

しかし、現在の日本は「法治国家」なのですから、「道義」ではなく、「法」によって裁かれなければいけません。

以下の記事でも触れられていますが、結局「法」で裁かれていないのではないでしょうか?


堀江貴文


以下Livedoorニュース

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

4月にこの裁判を傍聴したときに見た検察側と村上氏とのやり取りで、検察側が、村上氏に「あなたは最悪でも執行猶予がつくと思っているようだが」と聞くと村上氏が、「国内の過去のインサイダー取引で実刑判決はありませんでしたので」と答え、それを聞いた検察側が、過去に2度インサイダー取引で実刑判決が出ている事例を誇らしげに紹介しました。検察側はニヤリとし、村上氏は多少狼狽したように見えました。

突然、何の脈絡もなく検察側が公判中に言い出したこの執行猶予か実刑かの話題。検察側の実刑にしたいという執念みたいなものを見た気がしました。その意味、今回の判決はある程度想定された流れではあったものの、内容は裁判所が一方的に検察の主張だけを認めたという印象です。

■宮内証言を重視

今回の判決要旨では「ライブドアの宮内ほかの各証言は、全体としてその信用性は高い」となっています。しかし、「熊谷については、検察官調書の信用性は高く(中略)、一方、公判供述は信用できない」と書いてあり、堀江氏の証言については言及もされておらず、今回の判決の材料にすらならなかった印象です。

公判では、宮内氏ほか数名を除いては、出てくる証人が次々と調書内容を覆す証言をしていったので、もしや検察不利かと思ったりしたのですが、結局は検察寄りの証言をした宮内氏の発言だけ信憑性が高いと裁判所が断定したことに対しては、何らかの恣意性があるのではないかと疑ってしまいます。また、宮内氏の発言を重んじた判決は、ライブドア元社長の堀江氏に対する判決でも同様でしたので、この堀江氏、村上氏両人の逮捕が国策捜査と言われるゆえんを垣間見る感じがします。

■調書での自白と「聞いちゃった」記者会見がすべて

今回の裁判で、多くの人が思ったことは「村上さんは罪を認める記者会見までしておいて、なぜ無実を主張?」ということでした。これに関しては、ファンドを守る必要があったので、とりあえずは罪を認める形にして事態の収束を図った、と村上氏は法廷で証言しました。村上ファンドの関係者の証言でも大体そのような内容だったようです。

しかし、これに関して判決要旨では「(それらの説明は)全体として不自然極まりないものというほかなく、到底認めることができない」としています。

確かに、村上氏のあの気迫十分の80分間に及ぶ「聞いちゃった記者会見」を見た人であれば、あれがファンドを守るために仕掛けた茶番劇だったとは信じられない印象もあります。あの時点では有罪と思っていたんじゃないの?と思ってしまうわけです。

しかし、一方、村上氏も法廷で証言していましたが、あの時点で罪を認めた形にしなければ、ファンドの保有銘柄に対してさまざまなヘッジファンドなどが空売りを仕掛けることにより、ファンドの保有資産は壊滅的にやられるであろうことも想像できます。その点、確かに、いったん事態の収束を図って、裁判で勝負というのは話の筋としては納得とも思います。しかし、それは全く裁判所には受け入れられなかったということです。

■なんのための裁判?

また判決要旨には、「村上ファンドの元幹部や元従業員の検察官調書の信用性は相当程度高い。公判供述は信用することができない」と書かれてあります。つまり、村上ファンド関係者が検察に呼ばれて尋問を受け、その結果できあがった調書は信用できるが、その内容を覆す法廷での各証言については信頼できないということです。

法廷で嘘の証言をすると偽証罪の対象になるものが、調書では特に嘘の供述をしてもそのような罪の対象にならないそうで、また、調書はあくまでも検察が作るものという前提に立つと、調書は信用性○、法廷証言は信用性×という今回の判断、あまりに一方的なのでは?と思う次第です。そもそも、じゃあ、何のための裁判だったの?という気がします。

今回の裁判では、裁判長は終始穏やかな表情で、時には笑顔を交えながら裁判を見守っていたように見えましたが、それは、単純に村上氏ほか村上ファンド関係者の憂さ晴らしの場を提供してあげていただけであり、最初から法廷での証言内容を判決に加味するつもりがなかったのかもしれません。

■ほぼすべての証券会社、ファンドは有罪となりえるのでは?

今回の判決をそのまま受け入れると、ほぼすべての証券会社、ファンドは有罪となる可能性が高いのでは?と思ったりします。これは、村上氏逮捕後から、証券業界関係者の間では言われていたことですが、今回のがインサイダーになってしまうのであれば、多くのほかの取引でもインサイダーになってしまいます。

結局、何がインサイダーで何がインサイダーでないかの判断が今回の焦点だったわけですが、経営陣が「やりたいですね〜」「いいですね〜」と言い何らかのアクションを起こし、それを聞いた場合はインサイダー取引と認定されてしまうのが今回の判決だと思います。

投資ファンドは上場企業に対して、さまざまな戦略上、財務上の提案をします。提案をするということは、そもそも相手企業に対して興味を持っている、つまり、事前に株式を取得し、その後も継続的に株式を売買する可能性があります。提案をして、相手側経営陣が「やりたいですね〜」「いいですね〜」と言ったので、その時点でインサイダーにひっかかるからと株式の売買を停止するとは考えられず、実際、そのような行為を取っているファンドもほぼないと思われます。

また、証券会社や投資銀行も、企業に対してはさまざまなM&A、資金調達の提案を行います。企業が実際に案件に取り掛かり始めると、証券会社、投資銀行は自己勘定売買を制限するのですが、どのタイミングで自己勘定売買に制限をかけるかに関しては、各社のコンプライアンスに委ねている現状もあり、各社に今回同様強制的な捜査を入れるとインサイダーが出てこない方がおかしいのではないかと思われます。もちろん、証券会社や投資銀行にはファイヤウォールという部署間での壁が存在しますので、投資銀行部が得た内部情報を必ずしも自己勘定売買部隊が得るとは限りません。しかし、情報が回っていないことを証明することも難しく、結構厳しい局面に立たされると思います。
posted by いしだ at 11:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/48577871
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。